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2006年5月25日 (木)

復刻 首藤剛志先生インタビュー 2

前回の続きです。
S:首藤先生  I:インタビュアー

111_1165 I:モモは、2部構成になりましたが。

S:そう、スポンサーがね、12月下旬で切れって言ってきて、読広のプロデューサー(大野実氏)が、必死に走り回ってくれて最初4話延ばしてもらったの。本当は、1月の第1、2週分のシナリオまでは出来ていたんだけどね、ここまで出来ていて、打ち切られてしまったら、もう終われないでしょう。だから6本分、出来ていた2本にプラスして4本延ばしてもらって12月中から、シナリオ書き直して、それで本当の結末は、ああいうのじゃなくてね。似ているんだけど、もっと心理的に彼女が追い込まれていくわけ・・でも、折り込めないんだよね、4本じゃ・・

I:でも、かなり追い込まれてますよね、内容としては。

S:要するに、子供で、魔法が使え無くなっちゃって、ペンダントが壊れて、それで交通事故という形だったでしょ・・。最初の話では、自分で放棄しちゃうんだよね、魔法を。だから、自分で大人になった所で、どうにもならないじゃないか。って形になってきて、魔法を放棄するんだけど、どちらにしても大人になるっていうのは事実としてはある訳で・・だとしたら、前向きで行こうって形で、敵と戦って倒れちゃう。って言うのが、本当の終わり方なんだ。パート2の方の終わり方と似てますよ。どんどん、追い込まれていって、最終回の前あたりに、まわりが全部、敵にとりつかれちゃうんですよね、夢を喰っちゃう奴に。お前なんて、いたってしょうがないって言う風にね。それで、1人で逃げて行くみたいな感じで、まぁ、最終的には、彼女が戻ってきて敵をやっつけるというようなヒロイックファンタジーのような終わらせ方だったけどね。

S:これから先、どんどんアニメ制作の現場がきつくなってくると思う。制作的に、モモみたいな作品は、1本辺り(使用動画枚数が)3500~4000枚以上使ってはダメだっていう予算で始まっているワケ。ところが、シナリオ、演出、作画と暴走してしまって(笑)、みんな6000枚、7000枚とか使っていっちゃうでしょ。そうすると、いくらぐらいかな?1本につき100万以上の赤字が出てくるよになって。本来、製作者側の意向としては、サザエさんとかドラえもんぐらいの動きで良かったワケなんだけれども、それをスタッフがメチャクチャやっちゃうから(笑)作品としては良くなるかもしれないけど、商売としてやっている制作会社はつらいよね。時々、予算通りに作っているのが、月1本ぐらいあるでしょ。顔の表情が無かったり、動かないモモ。あれが本来のモモ(笑)。だから、今回(後編)も、15本延ばして、スポンサー側が、オモチャが売れてきているからもっと延ばせって言っているんだけど、延ばすのはいいんだけど、予算を上げてくれってお願いしたら、予算は上げないって・・で、今度の15本で終わりになります。

復刻 首藤剛志先生インタビュー 3 に続く・・

とりあえず次回の分を考えるとこんなモノかな・・(笑)ありゃ?まとめ直すと結構短いな?(汗)

では、下の画像の説明なぞ・・これは、葦プロファンクラブで販売された、わたなべひろし氏書き下ろし原画セル。1枚2000円ぐらいで販売されていたと思いますが、これは全てハンドトレスで主線が書かれており、通常のTV制作上で使用されるトレスマシーンによる主線と違い、室内に飾っておいても退色等の経年変化が少ない逸品です(笑)が、ハンドトレスは経年変化が少ない反面、トレスの方の腕次第で、原画の線が上手く出ない場合がありますからね・・皆さんのお手元のモモはいかがでしょうか??
当時の葦プロFCを支えた財源の一つとして、TV放映使用済みのセル画の販売がありましたが、モモの放映が終了して、次回作であるドルバックが開始されるまで、ファンクラブの運営と、手の空き気味な仕上スタジオの仕事として、この書き下ろしセル画は、大きく貢献しておりました。

右側の画像は、わたなべひろし直筆の原画です。セル画に反映されていない書き込みが結構あります。モモの左側にある山はKINPOZAN(金峰山)と書いてあり、わたなべひろし氏の故郷、熊本県にある金峰山が描かれています。山頂のTV塔が細かいです(笑)
この原画は、先の大空襲で焼失した資料の中で、ギリギリ難を逃れた状態で、1部破損、焦げております。つーのは大嘘で、当時、FC代表が火遊びしてて焦がしてしまいました(爆)うっかりすると2スタがあったビルが大火事、いや、ボヤになるトコでしたから・・その出来事は、現場にいた人の心の中に封印しておりました。その後、この原画が陽の目をみることは無く、私の手元で大事に保管(嘘)されていたのでありました。いやぁ、この話を20数年後に語るとは思ってもみませんでしたヨ(大笑)語っちゃって大丈夫なのか??とりあえず、もう時効と言う事で。3_5 4

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コメント

 短いっ!(^_^;)
 もっとボリュームあった様に思ったんですがねぇ。
 想い出が美化されているのでしょうか、印刷よりブログにしたら短く見える法則でしょうか。
 まあともかく、まだ続くとのこと、楽しみにしております。

 セル原画の細かい書込は、その後に開催された上映会のパンフレットの表紙になって残っていますので、私も確認が出来ております。
 しかし、ボヤの話は初耳にみみずですので、あの原画がいまやその様なお姿になっているとは初めて知りました。
 短くても内容は濃い!
 ますます次回が期待されます。
 頑張って下さい。

投稿: 桃杖海姫 | 2006年5月25日 (木) 15時23分

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